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代表・吉澤香が記念講演およびデモンストレーションを行いました。
講演タイトルは、「アルゼンチンタンゴに魅せられて」。
【当日のレポート】
まず、講演の前にケニー先生との短いデモンストレーションを披露。
先生のリードに自然についていくなめらかな動きと、片足を上げての軽やかなターン。彼女がパーキンソン患者だとは、事前に聞かされていなければ、気づく人はいないのではないでしょうか?
そんなデモンストレーションの後だったので、「患者歴12年です」という自己紹介から始まった講演には、皆さん、じっと聴き入ってくださっていました。
生い立ち、サーフィン命の生活、そして発症、アルゼンチンタンゴとの出会いなど、吉澤自身の人生のこと。それからアルゼンチンタンゴとはどういうものか。パーキンソン病患者にどのようなよい効果をもたらすのか。それはなぜか。
身振り手振り、時には立ち上がっての歩きの実演も交え、熱を込めてお話ししました。百聞は一見にしかず。海外のタンゴセラピーの実践動画もご紹介。すくみ足の症状が出ている患者さんが、音楽が流れると、パートナーのリードに導かれて、しっかりとステップを踏み始める、何度見ても衝撃的な映像です。また、吉澤自身が、あえてオフ時にレッスンを受けて歩行が改善する様子を撮影した動画も、「ちょっと恥ずかしいのですが」と言いつつ公開。
アルゼンチンタンゴやタンゴセラピーのことをこの場で初めて知る方にも、少しでもタンゴセラピーの価値を理解していただこうと、試行錯誤の末に組み立てた講演内容でした。吉澤の熱量と共に、きっと、皆さんに伝わったと思います。
講演の後は、ケニーさんの手ほどきで、皆さんにちょっとタンゴ体験をしていただく時間。
タンゴは何よりもコミュニケーションが大事。お近くの方と、両手を取り合って、目を合わせ、「○○です。よろしくお願いします」と、笑顔でご挨拶からスタート。
両手を取って目を見てご挨拶なんて普段は恥ずかしくてできない、という方もいらっしゃったかもしれません。でも、ケニーさんの柔らかくて優しい説明で気持ちがほぐれたのか、たくさんの方が、まず隣同士、さらに遠い位置のお仲間のところへ行き、積極的にご挨拶してくださっていました。立ち上がるのが難しく、座ったままの方のところにも、たくさんのお仲間が集まってきて、ご挨拶の順番待ちに!(アイドルの握手会のようになりました笑)。
あちこちで笑顔が生まれ、お部屋が優しい空気に満ちたところで。
「輪になって手を繋ぎましょう」
隣の人の手のぬくもりを感じながら、腕を上・下・前・後ろ……単純な動きですが、呼吸を合わせて一緒に動くことで、コミュニケーションが生まれます。
それから、二人一組、音楽に乗って歩いてみる体験。右・左・前・後ろ……ボランティアの方が患者さんをサポートしながら、お一人おひとりに無理のない形で。本格的なステップまではやりませんでしたが、相手を変えながら、ちょっとしたミロンガのような時間を体験してもらいました。最初は見まね見まねでおそるおそるな感じだった方も、どんどん楽しそうな表情になり、動きも軽やかなになっていきました。
あっという間に時間が過ぎて、最後は、一緒に踊ってくれた感謝を込めて「アブラッソ(抱擁)」でご挨拶。ケニー先生から「恥ずかしい人は、無理にアブラッソせずに、握手でもいいですよ」と言われたものの、握手で済ませる人はほとんどいませんでした。シャイなはずの日本人が、タンゴ体験をした後は積極的にアブラッソをする。これは本当によく見る光景です。不思議なものですね。
最後はユリ・アスセナさんの情熱的な歌声に合わせて、再びケニー先生と吉澤のデモンストレーション。大きな拍手をいただきました。
体験してくださった皆様からの言葉
「楽しかった!」
「新しい世界で、新鮮だった」
「すくみ足の患者さんが踊り出した動画にびっくりしました」
「吉澤さんはあんなに踊れてすごい」
「新しいことを体験して、またやりたくなる。それ自体が本当に素敵なことだと思います」
「アブラッソが最高だった」
「(パートナーの)支えがあったので、安心して動くことができた」
「人のぬくもりを感じて、元気が出ました」
などなど、ポジティブなコメントをたくさんいただきました!
短い間でしたが、とってもいい時間を共有できたと思います。
大田区パーキンソン病友の会の皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。
※クリックで拡大します。
※採択=信頼性のある論文として認められること。
『日本教育工学会論文誌第46号』3巻(453~463ページ)に掲載されました。全文はこちら↓
※クリックで拡大します。
レッスンに参加した神戸在住の男性が私達の趣旨に共鳴してくださったことがきっかけで、「関西でもバリアフリーミロンガを!」と、神戸での開催が実現。神戸の街角ど真ん中の屋外で、誰でもぷらっと立ち寄れるバリアフリーミロンガ。タンゴサプリ、遠征しました!
代表・吉澤香が記念講演およびデモンストレーションを行いました。
講演タイトルは、「アルゼンチンタンゴに魅せられて」。
【当日のレポート】
まず、講演の前にケニー先生との短いデモンストレーションを披露。
先生のリードに自然についていくなめらかな動きと、片足を上げての軽やかなターン。彼女がパーキンソン患者だとは、事前に聞かされていなければ、気づく人はいないのではないでしょうか?
そんなデモンストレーションの後だったので、「患者歴12年です」という自己紹介から始まった講演には、皆さん、じっと聴き入ってくださっていました。
生い立ち、サーフィン命の生活、そして発症、アルゼンチンタンゴとの出会いなど、吉澤自身の人生のこと。それからアルゼンチンタンゴとはどういうものか。パーキンソン病患者にどのようなよい効果をもたらすのか。それはなぜか。
身振り手振り、時には立ち上がっての歩きの実演も交え、熱を込めてお話ししました。百聞は一見にしかず。海外のタンゴセラピーの実践動画もご紹介。すくみ足の症状が出ている患者さんが、音楽が流れると、パートナーのリードに導かれて、しっかりとステップを踏み始める、何度見ても衝撃的な映像です。また、吉澤自身が、あえてオフ時にレッスンを受けて歩行が改善する様子を撮影した動画も、「ちょっと恥ずかしいのですが」と言いつつ公開。
アルゼンチンタンゴやタンゴセラピーのことをこの場で初めて知る方にも、少しでもタンゴセラピーの価値を理解していただこうと、試行錯誤の末に組み立てた講演内容でした。吉澤の熱量と共に、きっと、皆さんに伝わったと思います。
講演の後は、ケニーさんの手ほどきで、皆さんにちょっとタンゴ体験をしていただく時間。
タンゴは何よりもコミュニケーションが大事。お近くの方と、両手を取り合って、目を合わせ、「○○です。よろしくお願いします」と、笑顔でご挨拶からスタート。
両手を取って目を見てご挨拶なんて普段は恥ずかしくてできない、という方もいらっしゃったかもしれません。でも、ケニーさんの柔らかくて優しい説明で気持ちがほぐれたのか、たくさんの方が、まず隣同士、さらに遠い位置のお仲間のところへ行き、積極的にご挨拶してくださっていました。立ち上がるのが難しく、座ったままの方のところにも、たくさんのお仲間が集まってきて、ご挨拶の順番待ちに!(アイドルの握手会のようになりました笑)。
あちこちで笑顔が生まれ、お部屋が優しい空気に満ちたところで。
「輪になって手を繋ぎましょう」
隣の人の手のぬくもりを感じながら、腕を上・下・前・後ろ……単純な動きですが、呼吸を合わせて一緒に動くことで、コミュニケーションが生まれます。
それから、二人一組、音楽に乗って歩いてみる体験。右・左・前・後ろ……ボランティアの方が患者さんをサポートしながら、お一人おひとりに無理のない形で。本格的なステップまではやりませんでしたが、相手を変えながら、ちょっとしたミロンガのような時間を体験してもらいました。最初は見まね見まねでおそるおそるな感じだった方も、どんどん楽しそうな表情になり、動きも軽やかなになっていきました。
あっという間に時間が過ぎて、最後は、一緒に踊ってくれた感謝を込めて「アブラッソ(抱擁)」でご挨拶。ケニー先生から「恥ずかしい人は、無理にアブラッソせずに、握手でもいいですよ」と言われたものの、握手で済ませる人はほとんどいませんでした。シャイなはずの日本人が、タンゴ体験をした後は積極的にアブラッソをする。これは本当によく見る光景です。不思議なものですね。
最後はユリ・アスセナさんの情熱的な歌声に合わせて、再びケニー先生と吉澤のデモンストレーション。大きな拍手をいただきました。
体験してくださった皆様からの言葉
「楽しかった!」
「新しい世界で、新鮮だった」
「すくみ足の患者さんが踊り出した動画にびっくりしました」
「吉澤さんはあんなに踊れてすごい」
「新しいことを体験して、またやりたくなる。それ自体が本当に素敵なことだと思います」
「アブラッソが最高だった」
「(パートナーの)支えがあったので、安心して動くことができた」
「人のぬくもりを感じて、元気が出ました」
などなど、ポジティブなコメントをたくさんいただきました!
短い間でしたが、とってもいい時間を共有できたと思います。
大田区パーキンソン病友の会の皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。